あけましておめでとうございます
新年あけましておめでとうございます。
2019年Lods一級建築士事務所は、3年目を迎えました。
昨年は、マンション住戸のリノベーションやテナントビルの外観リファイン、店舗デザインなど、様々なご相談を頂き、お引渡しすることができました。
本年も初心を忘れず、攻めの姿勢で、オリジナルの暮らしをつくるデザインをご提案していきたいと思います。
しかし、東京のお正月は寒いですね。。。
冬場は洗濯物が部屋干しになりがちではないでしょうか。洗濯物が凍りそうで。。。
最近、引っ越しをしたのですが、せっかくの日当たりの良いリビングも、部屋干しの洗濯物が主役となってしまっています。。。
日差しが降り注ぎ、かつ雨は入ってこない、サンルームのような外部と内部の中間領域がほしいな~と思っています。
冬場はそのサンルームが暖気をため込み、夏場は暑い外気との断熱層となるようなスペースとすることもできるでしょう。
そんなサンルームのある家を設計してみたいと思う、年越しでした。
また、年末年始は火災のニュースも多く耳にし、これまで手掛けた建築が気がかりになります。
火災による被害を最小限に抑えるべく、都市計画法と建築基準法によって、建物の建つ地域が下記のように、防火すべきグレードごとに線引きがされており、建物の規模によって建築物に要求される防耐火性能が異なります。
防火グレード:高い←[防火地域>準防火地域>22条地域>防火指定なし]→低い
現在お住まいの地域、新しく建築予定の地域はどの地域になっていますでしょうか?
防火地域は、その火災が他のエリアに及ばないように、大火災時にはその火災を食い止める建物の堤防のようなエリアとも言えます。
幹線道路沿いや商業地域に指定されており、鉄筋コンクリート造に代表される耐火建築物が要求されます。
昔は木造禁止エリアと言われていましたが、最近では、木造で耐火建築物とする「木造耐火建築物」という手法も実践され始めています。
準防火地域は、防火地域を囲むように指定された地域で、延焼速度を遅くし、市街地の防火に役立てようとするものです。
東京では、多くの住居系地域が準防火地域に指定されています。
柱、壁、床などの耐火性能や、開口部の制限などをクリアした準耐火建築物とすることで木造でも建設可能です。
現在、東京で木造3階建ての戸建て住宅を設計させて頂いていますが、コスト面での影響に加え、デザイン面で大きいポイントが開口部です。
防火地域・準防火地域では、敷地境界線から1階では3mの範囲、2階では5mの範囲を「延焼のおそれのある部分」として、開口部に制限がかかってきます。
「網入りガラス」にする必要があったり、開口部の大きさに制限がかかってきます。
30坪前後の一般的な住宅の敷地面積ですと、建物のほとんどのエリアが「延焼のおそれのある部分」となってきます。
私の夢見るサンルームも網入りガラス。。。!?
昨年、アルミサッシメーカーのYKKから、網のない耐熱強化ガラスの防火アルミサッシが発売されましたが、開放的な空間を実現するためにも、開口部の位置やその建物がどの防火エリアに属するかは、大変重要になってきます。
いろいろと制限の多い建築の世界ですが、どの敷地にもピッタリの空間があると思っています。
気になる敷地がありましたら、どんな敷地でも、まず設計事務所に相談してみてはいかがでしょうか。
改めまして、本年もよろしくお願いいたします。
Lods 幸地