玄関を抜けると庭に出る家
玄関の役割ってなんでしょう。
靴を脱ぐところ?
お客さんを出迎える場所?
ウチと外の間?
そんなことを考えながら計画したのは、東京のとある角地で提案させて頂いた注文住宅です。
玄関で靴を脱いで、廊下を抜けてリビングへ。。。
という一般的な間取りではなく、玄関の向こうには光の入る庭(テラス)が広がります。
そこは外部だけど、囲われていて、プライベート感がありながらも開放感のあるスペースとして設えました。
このスペースのおかげで、人通りの多い角地でありながらも、窓を全開にして開放的に過ごすことができます。
沖縄の伝統的な住宅に「中村家住宅」という豪農の住居が重要文化財として今も残されています。
「ヒンプン」と呼ばれる門の代わりの目隠し壁を抜けると、「遊び庭(あしびなー)」と呼ばれる庭が縁側の前に広がっています。
年中行事や外作業など、様々なことに使われたであろう、囲われた外部のスペースです。
この東京の住宅にも、自由度の高い「遊び庭」の空間を設えました。
例えば、部活帰りに泥だらけのユニフォーム姿で帰ってきたら、玄関を抜けて、この庭へ。
そのまま水浴びも可能です。
おばあちゃんの歳祝いには、親戚を呼んで「遊び庭」にテーブルを広げて宴会を。
夏はバーベキュー。
人目を気にせず、日焼けもできます。
招かれるほうも、靴を脱いで上がる家の中よりも遠慮なく入ってくることができる場所のような気がします。
玄関の奥に庭があることで、庭の使い方が変わってきそうです。
一般的な玄関の手前にある庭や、駐車場と隣接した庭だったら、もっと外部へ気を使うべき場所になるでしょう。
間取りのひと工夫で、スペースの自由度が変わってきます。
ひいては、家での人付き合いの振る舞いも変わって来るでしょう。
そんなポテンシャルの高い敷地でした。
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「遊び庭のある家」でした。
参考:中村家住宅(国指定重要文化財)
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/中村家住宅_(沖縄県)
幸地